マルジェラを買ったらまず補強、という儀式

マルジェラのタビを購入したら、まずソール補強。
この流れは、現場にいるとかなり浸透している実感があります。
当店でもハーフラバー補強はもちろんメニューにありますが、正直なところご依頼数はそこまで多くありません。
都市部にお住まいの方であれば、お近くの修理店でサクッとお願いしたいというのが本音でしょう。
最近のご依頼は軒並み重量系修理が中心で、ハーフラバーはオールソール後のオプションだったり、複数足ご依頼のうちの一足だったりというのが実情。
いやらしい話、ハーフラバーの記事を量産してもビジネス的にどうなん?と思わなくもないのですが、space12に修理に出したらどんな仕上がりになるかをイメージしていただく材料として、今回はご紹介します。
基礎修理も手を抜かずやっておりますので…
足袋形状はつま先の負荷が大きい

今回お預かりしたのはメゾンマルジェラ。
個人的には、マルジェラは購入後まずハーフラバーを張っておいて損はないと思っています。
特に足袋形状のものはつま先に負荷が集中しやすく、ソールが摩耗するだけならまだしも、アッパーまで削れてしまったケースを相当数見てきました。
最初に補強する、いっぱい履く、摩耗したら交換に出す。
このサイクルを守っていただければ、より長く良い状態で履いていただけます。
足袋形状のハーフラバー加工について

ハーフラバーを足袋形状で作ることは難しい、なんてことはありません。
工程がちょっと増えるので、お店によっては追加料金が発生するかもしれませんが、うちは今のところアップチャージなしでやっています。
ちなみにハーフラバーの足袋加工にはいくつかやり方があって、同業の方がこの写真を見たら「あーお前はそっち派ね」となるはずです。
使用したハーフラバーと厚みについて

というわけで仕上がりです。
いつもご紹介しているVIBRAM社の2340番、厚みは2.2mmを選択しました。
基本的な部材の中では、若干厚めの部類です。
靴において1mmの差はかなり大きいので。
このマルジェラのソールはもともと3mm程度なので、ハーフラバーを張るとソール厚は2倍弱。
見た目への影響はそれなりにあります。
そのため、外観への影響をどう抑えるか、というのが私が日々探求しているテーマです。
コバの仕上げとエッジの処理

コバはもちろん面一に仕上げています。
今回の靴はコバ面が垂直ではなく、やや内振りな仕様だったので、その角度を変えないよう加工しました。
写真では絶対わからないと思いますが…ハーフラバーのエッジはやや丸みをつけています。
理由は単純で、今回に関してはその方が「ぽい」からです。
見た目の違和感を減らす工夫

ソールが厚くなる分、見た目への影響があるとお伝えしました。
その違和感を減らすため、ハーフラバーの終点(カレンダーロゴ側)は薄く漉き加工を施しています。
配置場所は、ヒールのウェッジが立ち上がる位置とちょうど交わるあたり。
線で結んだときにクロスするように見えると、全体がすっきりまとまって見える気がしています。
まぁそこまで気づいてくださる方はほぼいらっしゃらないと思うのですが、ベストは尽くしているということが伝われば何よりです。
仕上がりとご要望への対応について

ハーフラバーの終点は薄く加工しているので、元のソールと面一で仕上がります。
基本的にご指定がなければ、ハーフラバーの仕上がりはこの形です。
もちろん、あえて段差を作ったほうが格好良いケースもあります(引っ掛かって剥がれやすくなる可能性はありますが)。
ご要望に応じてやり方は変えられます。
まとめ
こんな感じで、基礎修理も靴をしっかり見ながら色々考えて仕上げています。
それは重い修理でも変わりません。
配送でお日にちをいただく分、妥協なくしっかりやりますので、どうぞご検討くださいませ。
料金・納期
ハーフラバー(Vibram2340) 4,400円(税込)
納期:1週間
関連記事は下記リンク先をご参照ください
Maison Margiela(メゾンマルジェラ)タビブーツ|ハーフラバー補強で美しさと耐久性を両立
forme(フォルメ)レディースTストラップシューズ|ハーフラバーとトップリフト交換で整える基礎修理

修理のご相談は、Webフォーム または LINE から承っています。
仕上がりのイメージやご希望の仕様がある場合は、写真を添えていただけるとご案内がスムーズです。


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