Converse(コンバース)All Star LGCY|新品時ソール補強

1970年代のオールスターのディテールを踏襲したこのモデル。
当時の空気感を現代的に落とし込んだ仕上がりは、発売当初から好意的に受け止めた方も多いのではないでしょうか。
“大人の事情が絡むアレ”とは若干年代も異なるようですが、そのあたりも含めてこのモデルならではの立ち位置が感じられます。
ともあれ、スニーカーは一度ソールが減ってしまうと“元通り”に戻すことが難しい構造のものがほとんどです。
そのため、新品の段階で補強してしまおうという流れは、年々強くなっている印象があります。
お気に入りの一足、できるだけ長く履き続けたいという考えはごく自然なもの。
新品でも必要な下処理

今回は新品状態でのご依頼。
当然ながら摩耗は一切ありませんが、接着剤の定着を高めるためにソール面にはヤスリがけを施します。
ハーフラバーなども同様で、接着剤を塗布すればそのまま付くという単純な工程ではありません。
この下処理の精度が、その後の耐久性に直結します。
また一点、よくある誤解として
「オリジナルの状態をそのまま保護できる」
というものがありますが、これは正確ではありません。
あくまで“保護のための加工”であり、完全に元の状態を維持するものではないという点は、事前にご理解いただきたい部分です。
Vibram342 ミニリップルソール

今回使用したのは Vibram342 ミニリップルソール。
名前の通り、細かな波状のパターンが特徴で、シャークソールをマイルドにしたような印象のラバーです。
フラットなスニーカーの事前補強としては定番の一つで、見かけたことのある方もいらっしゃるかも?
ただし当然ながらゴム素材のため、装着後は足当たりがやや硬くなり、重量もわずかに増します。
この点は見た目以上に体感に影響する部分なので、事前にしっかり検討していただくのが良いかと思います。
また、先述の通り、一度施工したものを「やっぱりやめた」と剥がしたとしても、完全に元通りには戻りません。
この不可逆性も含めての判断が必要になります。
仕上がりの印象

仕上がりは、ぱっと見では補強されていることに気づかない程度に馴染んでいるかと思います。
サイドカバーに入る黒のラインとの相性も良く、デザイン的な違和感はほとんど感じられません。
このあたりはオールスターの持つ完成度の高さを改めて実感する部分でもあります。
見た目以上の機能性

厚みは約6.5mmとそれなりにありますが、この波状パターンが屈曲をサポートしてくれます。
加えてゴム質は粘り気があり、摩耗に対しても強い。
日常使用においては、安心感のある仕様と言えます。
ヒールパッチを守るという目的

そしてコンバースといえば、ヒールパッチ。
もはやブランドのアイデンティティとも言えるディテールですが、位置が低いためどうしても削れやすい。
新品の段階でソール補強を行うことで、この消耗を抑えることが可能になります。
ヒールパッチは削れてからでは戻せません。
だからこそ削らない選択肢を取る意味があります。
履き心地は多少変化しますが、
ヒールパッチ絶対削りたくないマンの皆さまには有効な選択肢の一つです。
今回のようなフラットソールのスニーカーであれば、同様の補強は幅広く対応可能ですし、用途に応じて別のソールをご提案することもできます。
関連記事は下記リンク先をご参照ください。
CONVERSE(コンバース)ONESTAR|vibram705Cで蘇るカスタムオールソール
Golden Goose(ゴールデングース)SUPER-STAR|Vibram 7120で行うソール補強修理

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