New Balance(ニューバランス)996 オールソール|純正仕様に戻さず、Vibramで少し方向転換

ニューバランス996をVibram 762Kフェルランニングソールでオールソール Blog

New Balance 996をもう一度履くために

ニューバランス996のオールソール修理前。ソールを解体した状態

ニューバランス996を一度は通ってきた方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

私もその一人で、あのクッション感が癖になり、気づけば一足履き潰してしまったのを覚えています。

そしてニューバランスって、ある程度履き込んだ姿も悪くない。

ここは色々な考え方があると思いますが、特に古着がお好きな方なら、少しくたびれて味が出てきたスニーカーほど手放しがたい感覚、ありません?

新品の綺麗さとはまた別の良さがあります。

一方でスニーカー修理は、内容によっては修理金額が靴の購入価格とどっこいどっこいになることも珍しくありません。

そうなると採算だけで考えれば、買い替えた方が合理的という話にもなります。

今回はそれでも「気に入っているからまだ履きたい」というご要望にお応えし、996をオールソールしました。

Vibram 762K フェルランニングソールで仕様変更

ニューバランス996のオールソールに使用するVibram 762Kフェルランニングソール

オリジナルに近づけながら、何層かを重ねるようにソールを構築していくこともできます。

ただ今回は、せっかくソールを交換するなら少しイメージも変えてみようということで、当ブログでも何度か登場しているVibram 762K フェルランニングソールを使用しました。

トレラン由来のデザインを街履き用に落とし込んだスタイリッシュなデザインで人気のソールです。

個人的には、ニューバランスのスニーカーなら大体似合うと思っています。

ただし、履き心地は純正のふわふわしたクッション感とは別物です。

地面をしっかり掴むような感覚があり、足元は比較的しっかりします。

クッション性も重視したい場合は別のソールをご検討いただくか、インソールをよりクッション性の高いものへ交換する方法がおすすめです。

スニーカーって、インソールを交換してこそ真価を発揮する部分もある気がします。

かかとのスタビライザーも一緒に対策

ニューバランス996のヒールスタビライザーを解体した状態

ニューバランスの靴には、かかと周辺にスタビライザーが付いているモデルが多くあります。

いわゆるプラスチックっぽいパーツですね。

しかしながら、この部分も経年で劣化し、ボロボロになったりソール剥離の原因になったりすることがあります。

そのため当サイトでオールソールをご依頼いただいた場合には、基本的にスタビライザー部分は革へ置き換える対応をさせていただいております。

スタビライザーを取り外すだけだと、元の接着跡が見えてしまい外観上よろしくないので、それを隠すという意味合いが大きいです。

せっかくソールまで交換するのであれば、この先の不安要素はできるだけ減らしておきたいですからね。

New Balance 996 オールソール修理後

Vibram 762Kフェルランニングソールでオールソールしたニューバランス996

仕上がりはいかがでしょうか。

履き込まれたアッパーと真新しいソールのコントラストが新鮮なのは、革靴に限った話ではありません。

996らしいクラシックなアッパーに、フェルランニングソールの少し現代的な雰囲気が加わりました。

純正の姿とは印象が変わりますが、これはこれでよく似合っています。

純正の見た目へ戻す修理ではありませんが、せっかくソールを交換するなら、こうして少し違う方向へ振ってみるのもスニーカー修理の面白さだと思います。

Vibram 762Kでオールソールしたニューバランス996の後方

スタビライザー跡には、アッパーとソールの中間くらいの色味を持つスムースレザーをあてがいました。

もともとスタビライザーは、かかとをホールドして安定感を高めるためのパーツ。

では樹脂の代わりを革にして、まったく同じ機能になるのかと言われると、そこは少し違います。

先述の通り、革を当てたのはあくまで元の接着跡を隠すため。

ただ、修理用のカップソールはヒール部分に立ち上がりがあり、アッパーのかかとを包むような構造になっているものが大半です。

つまり、ソール自体がヒールの安定性も担保してくれるという話。

そのため今回の仕様でも、普段履きとしては安心して使っていただけると思います。

お気に入りなら、直して履くのも悪くない

Vibram 762Kでオールソールしたニューバランス996の側面

なにはともあれ、無事に修理完了です。

作業者としても達成感のある内容になりました。

1万円を超える修理となると、採算性だけを見れば「そこまでして直す?」と思う方もいらっしゃるでしょう。

それも一つの考え方です。

ただ、お気に入りの一足を修理し、少しカスタムまで加えて再び履くのも案外悪くありません。

常々言っていますが、修理しながら履き込まれてきた靴は、やっぱり面構えが違いますのでね。

料金・納期

料金:スニーカーカップソール(レギュラー品)13,200円(税込)+革巻き 2,200円(税込)

納期:約4週間

関連記事は下記リンク先をご参照ください。

NewBalance996(ニューバランス) トータルリペア|ソール交換とロゴ再生で蘇る一足

NIKE AirMax95(ナイキ エアマックス95)加水分解修理|Vibram762Kでオールソール


積み重ねられたVibram製カップソール

コメント

タイトルとURLをコピーしました