ビルケンシュトック モンタナ|Vibram148カスタムオールソール

季節も暖かい頃合いになってきましたね。
きっと出番が増えてくる頃でしょう、ビルケンシュトック。
久々に履こうとしたそのタイミングで、ソールが摩耗していた、劣化していた、剝がれていた。
そんなご経験も少なくないのではないでしょうか。
今回はその3点すべてを満たしてしまった、ビルケンシュトック「モンタナ」のオールソールです。
今回の仕様|Vibram148+押縁による再構築

結論から、今回はカスタム要素も含めてVibram148ソールを取り付けます。
加えて、元ソールの仕様として
コバが張り出しており、なおかつコバ上部が丸みを帯びている形状であるため、ゴムの押縁(おしぶち)を取り付けています。
過去の記事でも触れていますが、押縁はセメント製法やマッケイ製法の靴に多用されるパーツで、アッパーとソールの隙間を埋めつつ、見た目のラインを整える役割も担います。
今回はそれに加えて、「コバ上部の丸みを再現する」という意味でも重要なパーツになっています。
Vibram148カスタムの注意点

そしてVibram148を取り付けていくのですが…
ビルケンに148ソールを付けるカスタムは一定の人気があり、他の修理店でも施工例を見かける内容です。
ただし、いくつか注意点があります。
①ソールパターンのおさまり
ビルケン特有のオブリークトー形状の場合、ソールパターンの収まりは一般的なワークブーツほど綺麗には出ません。
靴の形状上、貼り付け位置を任意に調整することはできません。
かといって大きめのソールを選ぶと、今度はソール面の美観的バランスが崩れてしまう。
このあたりは構造上避けられないポイントです。
②履き心地の変化
Vibram148はダナーのようなワークブーツにも使われるソールです。
そのため、履き心地はどうしても「重く・硬く」なります。
ビルケン特有の軽快さは正直失われます。
上記が問題なければ、カスタムとしては非常に面白い選択です。
やはりVibramといえば、この深いトレッドパターンをイメージされる方も多く、ファッション的にも支持されている要素ではないかと。
仕上がり

というわけで仕上がりです。
ビルケンでありながら、悪路も関係ねえと言わんばかりの力強い印象に。
デニムとの相性も良く、ワーク寄りのスタイルに振りたい場合には特にハマる仕様です。
コバの仕上がりについて

コバのディテールを見ていきます。
元のソールに近い丸みを意識して再構築しています。
押縁を用いることで、単なるフラットな仕上がりではなく、立体感を持たせることができました。

個人的には、この張り出したコバ仕様の少し無骨なバランスが、ビルケンのカスタムとしてとても魅力的に感じています。
カスタムは「イメージの共有」がすべて

途中ネガティブな側面にも触れましたが、オールソールやカスタムは決して安価なものではありません。
頻繁にやり直せる内容でもないからこそ、オーナー様と作業者のイメージの一致が何より重要です。
もちろん、今回のような仕様以外にもソール部材の選択肢は多数あります。
用途やお好みに応じて最適な提案をさせていただきます。
ご相談の際は、近いイメージの写真などをお送りいただけると大変ありがたいので何卒…
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仕上がりのイメージやご希望の仕様がある場合は、写真を添えていただけるとご案内がスムーズです。


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