WH(ダブルエイチ)のオールソールについて

世のイケオジの皆さまに人気の高いWH(ダブルエイチ)。
自身もかつて干場さんのYouTubeチャンネルをよく拝見していた時期があり、ちょうどダブルエイチが姿を見せ始めたころだったので、今でもどこか懐かしさがあります。
今回はそのダブルエイチを2足まとめてオールソール。
before写真を撮り忘れてしまったため、ソールを解体した状態からご紹介します。
ダブルエイチの構造と今回の方針
ダミーウェルトの下に3層構造を持つつくり

ダブルエイチのウェルトステッチは飾りで、その下は
- レザーミッドソール
- スポンジミッドソール
- アウトソール
という3層構造。

モデルによって厚みの差がありますが、今回は迫力のある10mmスポンジミッドソールを使い、オリジナル同様の厚みに戻します。
ミッドソールの成型は仕上がりを左右する工程

ミッドソールを貼り付けた後は、元のラインに沿うよう成型。
特にダブルエイチはアウトソールのパターン(溝)位置が目立ちやすく、ここがずれると印象が一気に崩れるため慎重に作業します。
使用したアウトソールについて

今回使用したのは純正採用のVibram 8303。
軽量でクッション性に優れたスポンジソールで、これがダブルエイチにハマる方が多い理由のひとつかもしれません。
ただし本モデルは横幅が広いため、どうしても大きめサイズのソール部材を使う必要があります。
先端のパターンが“あと少し長く入ってほしい”と思う場面はありますが、サイズバランスの関係上なかなか難しいところ。こうした微調整も腕の見せ所です。
仕上がりと、スポンジソール特有の注意点
オリジナルと遜色ないシルエットに再構築

同じ部材で組み直したこともあり、仕上がりはオリジナルに極めて近い印象になりました。
ちなみにスポンジ素材は履き続けるうちに、重心のかかる外側へ沈み込んでいく性質があります。
部分修理で延命しながら履くのも良いのですが、放置しすぎると履き心地や姿勢に影響することも…
ダブルエイチはオールソールと相性が良い靴

ダブルエイチは構造的にオールソールがしやすく、本来のクッション性と安定感を取り戻したい場合には思い切って全面交換するのが最良の選択肢だと感じます。
毎度同じ文句となりますが、用途やご予算に合わせて最適解を一緒に探すお手伝いをさせていただけたらと思います。




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