今回はチャールズパッチという修理について。
靴のブランド名は不明ですが、1年以上前にお預かりした靴です。

ご覧の通り、アッパーに深いクラックが入っていました。
こうした場合に行うのがチャールズパッチ。
名前の起源については今さら私が説明するまでもありませんが、靴好きの方なら一度は耳にしたことがあるはずです。
この修理はお客様との打ち合わせがとても大切になります。

「お任せで」と言っていただければもちろん対応可能ですが、せっかくならば画像検索などで事前にイメージを膨らませていただくのもおすすめです。

パッチの形や位置によって靴の印象が大きく変わるため、納得感のある仕上がりにするためにも、ぜひ一緒に検討したいところです。
チャールズパッチは当然ながら、見た目にも大きな変化をもたらします。

もちろん、デザイン的になじむようにいろいろと工夫はしますが…

クラックは発生しないに越したことはないので、日頃のケアを怠らないようにしたいですね。
普段からクリームやオイルで保湿し、革を乾燥やひび割れから守ることが一番の予防策です。
・クラックへの代表的な処置がチャールズパッチ。
・デザイン性が強く、お客様との相談が必須。
・「お任せ」も可能だが、せっかくならイメージ共有を。
・根本的には日頃のケアが最も大切。
靴を長く愛用するために、補修の知識もぜひ頭の片隅に置いていただければと思います。

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