GUIDI(グイディ)PL1にハーフソール+トップリフト追加|違和感を抑える補強とヒールスプリング調整

グイディPL1 ハーフソールとトップリフト追加後のソール全体 Blog

GUIDI(グイディ)PL1のソール補強

グイディPL1 修理前の全体俯瞰 黒レザーフロントジップブーツ

最近しばしば対面するグイディ。
中でもセンタージップのPL1は、やはり何度見ても良いですね。

そもそもメンズでセンタージップブーツという選択肢自体が多くない中で、ここまで完成度の高いデザインとして成立しているのは流石の一言です。

変な話、全身をアルチザンブランドで固めなくても、コーディネートの中に自然と落とし込める。
そのバランス感覚も、このモデルの魅力のひとつだと感じます。

今回はGUIDI PL1にハーフソールとトップリフトを追加した補強事例です。

新品レザーソールへのソール補強

グイディPL1 修理前のソール面 摩耗したレザーソールの状態

今回はほぼ新品の状態での補強。

グイディをソール補強すべきか否かについては、以前のブログでも触れていますので、そちらも併せてご覧いただけたらと思います。

摩耗が進む前に保護しておくことで、オリジナルソールの状態を長く保てるという点も、このタイミングで補強を行うメリットのひとつです。

毎度のことではありますが、今回も目指すのは「違和感の少なさ」。
あくまで元の雰囲気を壊さず、自然に馴染ませることを優先します。

トップリフト追加時に必ず確認すること

グイディPL1 ヒールスプリング調整前 ソールの反りと接地状態

グイディにトップリフトを追加する際、必ず確認するポイントがあります。
それが「ヒールスプリングの調整を行うかどうか」です。

簡単に言えば、そのままトップリフトを取り付けてしまうと、元のバランスが崩れ、ガタついた履き心地になる可能性があるということ。

このあたりの考え方は、オーナー様によって様々です。
歩行時の安定感を優先される方もいれば、あくまでオリジナルの状態を維持したいという方もいらっしゃいます。

特にグイディのようなブランドになると、元の造形へのリスペクトが強く働くもの。
細かな部分ではありますが、こうした点は必ず事前に確認を取り、方向性を共有したうえで作業に入ります。

ヒールスプリングの調整について

グイディPL1 ヒールスプリング調整後 接地バランスを整えた状態

今回は歩行バランスを優先し、積み上げの前側を削って調整を行いました。

一番後方のポイントはほぼ元の高さを維持。
そこに約7mmのトップリフトが加わるため、当然ながら結果としてヒール自体はわずかに高くなっています。

このあたりの調整は数値以上に体感に直結する部分。
見た目では分かりづらいですが、履き心地には大きく影響します。

かかとから接地し、つま先で蹴り出すまでの一連の動作にガタつきが少なくなり、スムーズなローリングへと繋がります。

仕上がり

グイディPL1 トップリフト交換後のヒール後方 ビブラムラバー仕様

今回の仕様は以下の通りです。

・VIBRAM 2340 エクスプローションソール
・VIBRAM 5340 エクスプローションヒール

グイディで純正以外の部材を使用する場合、この組み合わせが選ばれることが多いです。収まりが良く、違和感の少ない仕上がりに繋がります。

グイディPL1 修理後のコバ仕上げ ブラックで整えたエッジ

ヒールおよびフロントのコバはアップで見ていただきたいポイントです。

毎度ながら、グイディの難しさはあの独特な革の「バサつき」をどう再現するか。
整えすぎると途端にらしさが消えてしまい、逆に荒すぎても仕上がりとして成立しない。

このバランスは毎回悩まされる部分ですが、今回は比較的良いところに収まったのではないかと思います。

トップリフトの釘打ちについて

グイディPL1 トップリフトの釘打ちディテール 均一な配置

ヒールには、オリジナルと同様に3点での釘打ちを施しています。

現在は接着剤の性能が非常に高いため、強度的な意味合いはそこまで大きくありません。
どちらかといえば装飾的な要素が強い部分です。

ただ、この「それっぽさ」をどう表現するかはやはり重要。
細部にまで違和感を残さないことが、全体の完成度を引き上げます。

どこまで手を入れるか、その判断も含めてご相談いただければと思います。

関連記事は下記リンク先をご参照ください。

GUIDI 990E 純正ハーフラバー+トップリフト補強|ブランド思想に寄り添う提案

GUIDI(グイディ)バックジップブーツのファスナー交換修理|エクセラでオリジナルに配慮した修理


磨き用ブラシのポラロイド写真 メンテナンスツールの記録

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