Hermès(エルメス)ハーフラバー補強

今回は、何の変哲もない基本的なハーフラバー施工です。
ただし靴はエルメス。
レディースのエルメスは特に気を遣う一足で、価格云々ではなく、素材がデリケートだったり、ちょっとしたことでアッパーの色が剥げることもあるため、毎度背筋が伸びます。
今回の注意点

- つま先のTPUパーツ
先端に難接着素材のTPUが埋め込まれているため、下地処理と接着管理を丁寧に行いました。

- アッパーがスエード
接着剤が触れると取り返しがつかないため、全面をマスキングし、塗布量と乾き具合を細かくコントロールして作業しています。
仕上がり

色の違和感は最小限。
見た目の印象をあまり変えずに、摩耗が出やすい前半分の耐久性とグリップを確保できました。
厚みは1mmの薄手タイプを採用し、エレガントな横顔を崩さないことを優先しました。
まとめ

今回の記事内容は気を遣うという点が目立つかもしれませんが、最優先事項はいつでも違和感のない仕上がり。
オーナー様にとって、またその靴にとって、最適解は何かを常に考え続けています。
同じハーフラバー修理の例:
Roger Vivier(ロジェヴィヴィエ)の靴底修理|前方継ぎ足しとハーフラバー補強
JM Weston(JMウェストン)のローファー修理|劣化ソールに炭コルク充填とハーフラバーで再生




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