バーウィック(Berwick)タッセルローファーのヒール交換
ブランドと靴の印象

バーウィックは“コスパ”の印象が強いブランドですが、実際はデザインの幅が広く、作りも堅実。
今回の一足も、シボ革の深い表情が映えるタッセルローファーでした。
ご相談内容

トップリフトの摩耗が進んだため、同規格のダイナイトヒールで交換。
メンズのリフト修理は基本中の基本で、多くの職人がまず最初に手を慣らす工程と言えます。
基本だからこそ宿る思い
私は決して器用な方ではなく、フィニッシャーの習熟にも人より時間を要しました。
その経験があるからこそ、メンズリフト修理には特別な思い入れとこだわりがあります。
「基本だからこそ誤魔化せない」その感覚が、今も手を動かす軸になっています。
こだわりのポイント
今回は作業の一部のみをご紹介しますが、細部の積み重ねが仕上がりを左右します。
- 積み上げの面出し
積み上げと新しいトップリフトを一体として、フィニッシャーで丁寧に研磨。
削るといっても、塗膜が薄く落ちる程度で輪郭を整えます。
もちろん靴や素材、使用部材によって削り方やペーパーの当て方を変える必要があります。

- 角の処理(ヘリ落とし)
削り出し後に生まれる小さなバリは、ヘリ落としで面取り。
やるとやらないでは結構違うものです。

仕上がり

色味はオリジナルに寄せながら、ヒールまわりがよりシャープな印象へ。
オリジナルの雰囲気を損なわず、上質な足元に仕上がりました。
この基礎修理に多くが詰まっている

単純に見えるメンズリフト修理こそ、奥が深い領域。
靴の構造や素材ごとに“どこで留め、どこを整えるか”を判断し、360度どこから見ても隙のない仕上がりを目指しています。
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