オールデンのコードバンケア

大人気オールデンのコードバンシューズ。
修理を重ねながら長年履かれているようで、オイルコードバンらしい色抜けと履きジワの陰影に、使い込まれた靴ならではの深みが出ています。
このエイジングした質感が好きですね。

履き皺が白くけば立ってくるのもコードバン特有の現象。
コードバンケアについてはネット上に情報が多く、この記事では詳細な手順や理屈は省略します。
ここではspace12で実際に行った要点のみ簡潔に記録します。
毛羽立ちを抑える下ごしらえ

ケア時は、繊維の毛羽立ちを抑える目的でカッサ棒を使用します。
昔メルカリで入手したものですが、握りやすく今も現役。
これで毛羽立ちを抑え、光沢の土台を作ります。
設備を活かした短時間のコバ仕上げ

コバはフィニッシャーのバフでワックスを乗せ直すことで、短時間で輪郭を引き締められます。
所要時間は片足10秒くらい。
これは設備を備えた修理店ならではの強みです。
仕上がりの印象

毛羽立ちが整えられ、コードバン特有の強い光沢が戻りました。
クリームによる自然な補色も入り、エイジングの表情を損なわず、むしろ引き立って見える仕上がりです。
コードバンの性質とご相談について

コードバンは銀面のない単層構造で、水分・油分の保持力に限りがあります。
乾燥状態が続くと内部の油分が抜けやすく、毛羽立ちやひび割れの原因となります。
ご自身でのケアに不安がある場合は、ぜひご相談いただければと思います。




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