シェットランドフォックスのサイドエラスティックにトーラバー補強

リーガルグループ内でも独立高級ラインとして位置付けられるシェットランドフォックス。
製法やデザインに多彩なバリエーションを持ち、いわゆる玄人筋からの支持が厚いブランドです。
今回は、以前リーガルトーキョーの靴をご依頼くださったオーナー様より、同じくトーラバーを装着してほしいというご相談でした。
矢筈コバという緊張感ある造形

私自身もサイドエラスティックのミニマルで凛とした佇まいには惹かれるものがあり、この靴にも強く心を掴まれました。
中でも印象的だったのは、矢筈(やはず)コバ仕様である点です。
その造形は、単なる装飾ではなく、靴全体の空気を引き締める重要な要素となっています。
意匠を壊さずに埋め込むトーラバー

今回のトーラバー装着では、この矢筈シルエットを損なわず自然な線を保つことを最優先にしました。
作業の自由度は限られるものの、こうしたオリジナル再現性が問われる修理こそ職人として腕の見せ所。
写真では伝わり切らないかもしれませんが、コバの角度や段差を保ったまま、違和感なく埋め込みができたと感じています。
補強でありながら、歩行を開放する処置

見た目のバランスを保ちつつ、摩耗の起点となるつま先を早期に守れる点もトーラバーの利点です。
より安心して、のびのびと歩いていただける一足になったかと思います。
修理において常に「オリジナルの空気感の再現」を前提にしながら、現代的な耐久性の付与を重ねることを理想としています。
マニアックな仕様のご相談も歓迎しています

矢筈コバのような特殊意匠もできる限りそのままに、靴本来の佇まいを守る形で修理方法を設計いたします。
ディティールにこだわりのあるマニアの皆様からのご相談も心よりお待ちしております。
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